河北林道(秋田市〜北秋田市)



秋田市河辺岩見から太平山地を越え、北秋田市阿仁比立内へと至る林道で、

名称はかつての河辺郡と北秋田郡から一字ずつ取っている。県道308号に指定されてはいるが、

33kmを超える延長のうち約23kmが未舗装というロングダートであり、通り抜けるには一苦労させられる。

また、この山域の地質は脆く崩れやすいようで、林道もしばしば通行止めになっているので注意が必要だ。

冬季閉鎖は11月末から5月末までだが、2006年は災害復旧のため8月まで閉鎖されていた。






2006初秋の頃。阿仁から林道に入ることにした。比立内に建つ国道105号の道の駅付近に入口がある。

ここに「河辺町に通り抜けはできません」という看板があったが、

事前に河辺側に通行止めの標示がないことを確認しており、半信半疑で右折した。







曲がって少し行くと看板があり、境界線の辺りに「熊見峠」と書かれている。

境界より阿仁側にあるピークの呼び名らしいが詳しいことは分からない。







集落を過ぎると山の中へ入っていく。6km先のからみ内キャンプ場付近までは舗装路が続いている。







キャンプ場の手前で舗装は途切れ、キャンプ場への分岐を過ぎると道は登り調子になっていく。

この先は22kmのダートが延々と続いている。ここから林道の本番が始まるといえる。







キャンプ場から4kmほど登っていくと、きれいに整備された法面が現れる。ここは眺めが良く、白子森がよく見える。







白子森の標高は太平山奥岳(1170m)を抜く1179mで、太平山地の最高峰だがあまり知られていない。

また、秋田県内にはこの標高を超える山は意外なほどに少ない。







普段、林道では見かけないタイプの柵が何度か現れる。これは阿仁側にしか見られない。

たまに工事中のところがあったが、走行に支障はない。







法面地帯から3kmほどで市境の峠に着く。決まった名はないようだが、ここが熊見峠とされることもある。標高738m。

比立内の入口からは約13kmで30分ほど。ここで初めて人と出会い、河辺側から来たとの話を聞き安心した。

その間にも何台かの車が河辺側から現れ、そのまま阿仁側へと下って行った。







峠の広場に立つ記念碑。林道が完成した昭和43年に作られたものである。読んでみると、

この林道には地域交通の利便や地域の産業経済の発展という期待が込められていたことが分かるが、現実は厳しい。

後ろにある白い看板には「河北林道」と書かれているがよく見えない。




  


河辺側の道は阿仁側よりも状態が悪く道のりも長い。草や落石で道が狭まったり、

路面の凹凸が大きかったりして、下りとは言えペースが上がりにくい。

よくイタドリがはみ出しており、車では触れないようには走れない。







深い溝ができているところもある。端を通ればよいが、右の崖も崩れていたので多少危ない。

この場所は2007年には改修されていた。







やがて中芝沢沿いの道になると路面は少しはましになる。だが先はまだ長い。




  


市境峠から8.6kmほどで大滝に着くが、滝は道路の下の方にあって見えにくい。







滝から先の路面も比較的安定している。6.3kmほど進むと井出舞沢園地に着くが、

その間に赤倉沢林道や番鳥森方向へ伸びる院瀬沢林道が分岐している。







園地は駐車場が整備されているが大きな施設はない。傍の川原でキャンプや釣りをしている人を見ることがある。

ここからは白子森登山道へ向かう井出舞沢林道が分かれているが、先の方は荒れている。







園地を過ぎると間もなく、長かったダート区間も遂に終わりを告げるが、

まだ林道は終わってはいない。ここから舗装路を5.8kmほど行くと岩見ダムに着く。







ダム付近の林道起点。比立内からここまで1時間半ほどかかった。通行注意の看板が立っているが、

通行止めとは書かれていない。阿仁側には通行止めの看板があったので紛らわしいと思う。



戻る